一般的に、現代の文書においてヒエログリフが出現するのは、文書作成者の母語等の現代語の文書に部分的に挿入される場合がほとんどであろうと思われます。そのような文書を点字化する場合、本文とヒエログリフを区別するために、ヒエログリフを表す符号の前にヒエログリフ開始符を、後ろにヒエログリフ終了符を置きます。
ヒエログリフ開始符 | ヒエログリフ終了符 |
・・ ・● ●● ・・ ・● ●・ |
・● ・・ ●・ |
ただし、上記のヒエログリフ開始符は、本文の言語や分野によっては意味のある符号としてすでに使用されている可能性があります。そのような場合は、合意によって他の符号と重複しないように変更することができます。
ヒエログリフ終了符として使用される{003-400}は、後述の方向符を除いて、ヒエログリフを表す符号としては使用しません。
ヒエログリフ開始符・終了符の前後には、原則として空白を置きます。日本語の助詞のように、後置詞や接尾辞を自立語に引き続いて(空白を介さずに)符号化する慣習のある言語では、ヒエログリフ終了符の直後に後置詞・接尾辞の符号を置くこともできます。同様のことは前置詞や接頭辞についても想定しえますが、符号が重複する可能性が高くなりますので、空白を置くほうが無難です。
全体がヒエログリフで古代エジプト語を記述したという体裁の文書を点字化する場合は、ヒエログリフ開始符・終了符は不要です。おそらくそのようなことはほとんどないと思いますが、そのような文書で一部に現代の文字で現代語が記述されている場合は、ヒエログリフ終了符を外国語開始符として、ヒエログリフ開始符を外国語終了符として、現代語の符号の前後に置きます。
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